生理不順シリーズNo.1~月経の基礎~

月経の基礎

まず通常の月経周期を知りましょう!!

生理周期

生理の周期は生理開始1日目から数えます。通常30日前後で、7日以内の変動はあります。

基礎体温をご存知ですか?

基礎体温とは毎朝体を動かす前に舌下で婦人体温計を使用して体温を測定します。 通常の体温計と異なり、婦人体温計は小数点第2位まで測定します。 ホルモンバランスがうまく機能しているか・排卵がきちんと行われているかなど、 自分の性周期のことを知る上で重要な手がかりになります。

正常な基礎体温のグラフ(下図)

低温期・高温期の2相にわかれます。生理開始から約14日間が低温期にあたり、卵胞期ともいわれるように卵が成長する時期にあたり、排卵後約14日間は黄体期にあたり、妊娠に向けて子宮を整える時期にあたります。

生理不順について

生理不順は様々な原因により起こり、様々なパターンがあります。

●生理が二か月に1回しかこない
●生理が年に3・4回しかこない
●生理が3か月以上こない
●24日以内に次の生理がくる
●生理周期が39日以上
●生理周期がだんだん短くなる

こんな症状にあてはまる方は注意が必要です。

一般的な原因

初潮から数年間や閉経前の数年間は、周期が安定せず、正常の範囲をはずれることもあります。 また、女性ホルモンはストレスや緊張、環境の変化などに敏感なので、季節の変わり目や、就職や転職などで 環境が変わったり急に忙しくなったり、極端な体重の増減などで、一時的に周期が乱れることがあります。

考えられる病気

(01) 無排卵月経
(02) 子宮筋腫
(03) 子宮頚管ポリープ
(04) 子宮膣部びらん
(05) 子宮癌
(06) 子宮の奇形
(07) 甲状腺機能障害
(08) プロラクチン過剰症
(09) 卵巣嚢種・卵巣チョコレート嚢種
(10) 続発性無月経
(11) 妊娠

無排卵月経とは

生理は一応きているものの、排卵が起こっていない状態をいいます。 正常の場合は基礎体温が排卵までは低温期・その後高温期に転じますが排卵がない場合基礎体温はずっと低温期のまま続きます。 ストレスや極端な体重の増減などでホルモンバランスに乱れが生じたり卵巣機能が低下したことが原因で卵巣機能不全になっている心配があります。放っておくと妊娠できないので、治療を受けることが必要です。

現れる症状

●生理不順
●経血量が少ない
●日数が短い
●日数が長い

院長から一言

生理不順は様々な要因で引き起こされます。要因や年齢によって治療法も異なります。 また結婚の有無などによっても治療法を変えなくてはいけません。生理がおかしいなぁと思ったらまず基礎体温をつけてみてはどうですか?たくさんの情報を知ることができ、早く治療に移ることができますよ。