SEET法について

生殖補助医療における移植の段階で、形態良好胚を移植しているにも関わらず妊娠に至らない場合があります。この場合、着床障害が原因として考えられます。 しかし、今までこの着床障害に対する有効な治療方法はありませんでした。 そこで着床障害に対する有効な治療方法として開発されたのが、SEET法(シート法)です。 当院でもこのSEET法を取り入れ実施しています。

SEET法ってどんな方法??

1.SEET法を行うにあたって、まず受精卵を胚盤胞まで培養液中で育てます。

2.胚盤胞まで育ったら胚盤胞を凍結保存します。 このときに胚盤胞まで培養していた培養液(リンス液と呼びます)も別に凍結し移植周期まで保存しておきます。

3.ホルモン補充周期にて移植が決まったら、胚盤胞を移植する2~3日前にあらかじめ凍結しておいた培養液を子宮の中に注入します。

4.そして胚盤胞を移植します。

この培養液中には受精卵から胚盤胞に成長する過程で着床に向けて子宮内膜の環境を整えるための物質が含まれています。その培養液(リンス液)を胚盤胞を移植する前に子宮に注入することで着床しやすくなると考えられています。これがSEET法です。

着床率をあげる方法として、アシストハッチング法や2段階移植法などがありました。 2段階移植法は多胎妊娠の問題もあります。これに変わる方法としてSEET法が考えられました。