春分(しゅんぶん)

■時期:3月20日~4月5日

春分は、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。太陽が真東から昇り、真西に沈むことで「陰陽のバランスが整う」とされています。

また、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」祝日であり、春のお彼岸の中日でもあります。
この時期はご先祖様を供養し、仏壇に「ぼたもち」を供える習慣があります。

東洋医学における「肝」の役割

東洋医学では「肝」は単なる臓器ではなく、心身のバランスを司る重要な存在です。
五行では「木」に属し、春・風・怒り・目・筋肉などと深く関係しています。

五行説は、自然界のあらゆるものを「木・火・土・金・水」の5つに分類し、それらが互いに影響し合うことで世界が成り立つという思想です。
東洋医学では、これを人体に応用し、五臓(肝・心・脾・肺・腎)や季節、感情、味覚などと結びつけて健康を考えます。

この五行説については、また改めてご紹介していこうと思います。

「肝」の主な働き

疏泄(そせつ)作用

●気の流れをスムーズにする働きがあります。
●自律神経や情緒の安定にも関与しています。
●ストレスや怒りで滞ると、イライラ・不眠・胃痛などが起こりやすくなります。

蔵血(ぞうけつ)作用

●血を貯蔵し、必要に応じて全身に供給する働きです。
●運動時には筋肉へ、休息時には肝に戻ります。
●血の不足は、目の疲れ・月経不順・肌や髪の乾燥などにつながります。

春分とのつながり

春は「肝」の季節。春分は陰陽のバランスが整う節目であり、肝の働きを整える絶好のタイミングです。

おすすめの養生

●食事
苦味(菜の花・春菊)や、酸味(梅干し・酢)を取り入れると肝の働きを助けます。
●運動
朝の散歩や軽いストレッチで気の巡りを促進。
●睡眠
夜23時〜1時は、肝の修復時間。早寝を意識しましょう。

ご自身でできる肝の働きを整えるツボ

お布団の中でできるツボ押しのご紹介です。
朝晩のルーティンにすることで、季節の養生が自然に身に付きます。

① 太衝(たいしょう)

位置

・足の甲、親指と人差し指の骨が交わるV字のくぼみ。
・足の甲を足首方向にたどっていくと、骨の間に自然と指が止まる場所が太衝です。

効果

・気の巡りを促進し、ストレスや怒り、情緒の不安定さを和らげます。
・頭痛や眼精疲労、不眠、月経不順などにも効果的です。
・自律神経のバランスを整え、リラックス効果を促します。

押し方

・親指で「痛気持ちいい」程度に、5〜10秒ほどゆっくり押します。(左右交互に3〜5回ずつ)
・深呼吸をしながら、息を吐くタイミングで押すとより効果的です。
・朝の目覚めや、ストレスを感じたとき、就寝前のリラックスタイムにおすすめです。

② 大敦(だいとん)

位置

・足の親指の外側、爪の生え際(外側の角)にあるくぼみ。
・爪の縁に沿って、少し押すと痛気持ち良いポイントが見つかります。

効果

・怒りやイライラなど、情緒の乱れを整えます。
・月経不順や頭痛、目の疲れに効果的です。また、ストレス緩和につながります。
・春の「肝」の疏泄作用を助けます。

押し方

・親指と人差し指でつまむようにして、5秒ほど軽く圧をかけます。
・深呼吸とともに、左右交互に3回ずつ行います。
・朝の目覚めや、気持ちが揺らいだときにおすすめのツボです。

③ 湧泉(ゆうせん)

位置

・足の裏、土踏まずのやや前方。
・足の指を曲げたときにできるくぼみ。

効果

・自律神経の調整におススメのツボです。
・疲労回復や冷え改善につながります。
・睡眠の質向上し、免疫力をサポートします。

押し方

・親指で円を描くように優しくマッサージを行います。(左右交互に5回ずつ)
・朝や入浴後がおすすめ。

④ 失眠(しつみん)

位置

・かかとの中央。
・立ったときに体重がかかるあたり。

効果

・寝つき改善や、中途覚醒の緩和が期待できます。
・足の血行促進や冷えの改善につながります。
・リラックス効果を促進します。

押し方

・かかとの中央を親指でゆっくり押します。(5秒×3回)
・寝る前に行うと効果的です。
・左右どちらでもOKですが、両側を交互に刺激するとより効果的です。

春分とお彼岸の文化

春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」祝日であり、春のお彼岸の中日でもあります。
この時期はご先祖様を供養し、仏壇に「ぼたもち」を供える習慣があります。

「ぼたもち」と「おはぎ」の違い

「ぼたもち」と「おはぎ」の違いをご存じですか?
どちらも、もち米をあんこで包んだ和菓子ですが、季節の花にちなんだ呼び名が違います。

※地域や家庭によっても異なります。

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