■時期:2月18日〜3月4日
雨水は、春の兆しを感じる節気。
この時期は、まだ寒さが残るものの、日差しがやわらぎ、雪解け水が大地を潤し、農耕の準備が始まる頃とされています。
脾をいたわる春の養生
脾とは?
「脾(ひ)」とは、東洋医学でいう“消化吸収を司る臓腑”のことです。
西洋医学の「胃腸」とは少し違い、食べたものを“気”や“血”に変えて、体を元気に保つ役割があります。
雨水の頃は湿気が増え、脾が弱りやすくなるため、だるさ・食欲不振・むくみなどの不調が出やすくなるのです。
そんな時期に「脾を養う」食事を心がけることで、春の不調をやさしく防ぐことができます。
省酸増甘(しょうさんぞうかん)
酸味を控え、やさしい甘味を取り入れる
「省酸」とは、酸味を控えること。
春は「肝(かん)」の働きが高まる季節ですが、酸味は肝をさらに刺激してしまい、脾とのバランスが崩れやすくなると考えられています。
一方で「増甘」は、甘味を適度に取り入れること。
ここでいう甘味とは、白砂糖のような強い甘さではなく、穀物や根菜、なつめやかぼちゃなどの自然な甘味のこと。
これらは脾をやさしく補い、消化吸収を助けてくれます。
おすすめの食材
●山芋やはとむぎのおかゆ:脾を補い、余分な水分を排出してくれます。
●なつめ入りのスープ:気血を養い、心もほっと落ち着きます。
●小豆やかぼちゃの煮物:やさしい甘味で、冷えたお腹を温めてくれます。
やさしい甘味としておススメの麹甘酒
麹甘酒は、甘酒と言っても酒粕で作る甘酒と違い、アルコールは一切入っていません。
どなたでも、いつでも安心して飲むことができます。
1. 砂糖不使用で自然な甘さ
麹甘酒は、麹菌が米のでんぷんを分解して作る“自然な甘さ”なので、砂糖を使った甘酒よりも体にやさしい印象があります。
また、血糖値の乱高下を気にされている方にも、「砂糖不使用」は安心材料になります。
2. 発酵食品として、腸にやさしい
麹甘酒には、消化を助ける酵素や、オリゴ糖、アミノ酸などが含まれています。
腸内環境が整うと、体の巡りやホルモンバランスにも良い影響が期待できると言われています。
「腸を整えるセルフケア」としておススメです。
3. 飲む点滴と言われるほど栄養が豊富
麹甘酒は、ビタミンやアミノ酸がバランスよく含まれているため、疲れやすい時期の栄養補給にもぴったりです。
特に冬場は、体が冷えやすく、エネルギーを消耗しやすい季節。
温かい甘酒をゆっくり飲むと、体の内側からじんわりと温まるのを感じます。
温活にシルクの靴下
シルクは“タンパク質の繊維”なので、保湿性が高いと言われています。また、シルクは、フィブロインというタンパク質でできており、このフィブロインはアミノ酸が豊富で、人の皮膚の成分に近い構造を持っているため、肌に触れるとしっとりと感じます。シルクは、静電気が起きにくく、肌の水分を奪いにくいという性質があります。
シルクの靴下のメリット
・吸湿性・放湿性が高くムレにくい
・肌に優しい(アミノ酸組成が人の皮膚に近い)
・冬は暖かく、夏は涼しい
シルクの靴下のデメリット
・非常に繊細な繊維のため、摩擦に弱い
・湿気を吸うと強度が落ちる
・かかとやつま先の負荷に耐えにくい
おススメの履き方
1.汗を吸って放出するインナーとして
シルクは吸湿・放湿性が高いので、1番下に履くと足が蒸れにくく、冷えにくいというメリットがあります。
2.薄いので、上にもう1枚履くと保温力アップ
シルクは薄いので、ウールや綿の靴下を上に重ねると、暖かさがグッと増します。
3.夏は綿、冬はウールと合わせる
冬は、シルクが肌を守りつつ湿気を逃がしてくれます。ウールを重ねると足先がじんわりと温まり、冷え性の方におススメです。また肌触りも良いため、リラックス効果も期待できます。
夏はシルクが汗を吸って放出してくれ、更に蒸れにくいのでサラっと快適に過ごせます。綿の靴下を重ねることで、冷房の冷え対策にもなります。
春は「芽吹き」の季節。
心も体も、少しずつ外へと開いていく準備を始めています。
この雨水の時期、やさしい甘味とともに、ご自身をいたわる時間を過ごしてみてくださいね。

