寒露(かんろ)

■時期:10月8日~10月22日

寒露は、二十四節気のひとつで、毎年10月上旬頃に訪れます。
「草木に宿る露が冷たく感じられる頃」という意味で、秋が深まり、朝晩の冷え込みが本格化してくる時期です。

この頃から、体調を崩しやすくなる方も増えるため、妊活中の方にとっても冷え対策や免疫力アップが重要になります。

冷え対策のステップアップ

寒露は「冷えの入り口」です。
白露で始めた温活を、さらに深めるのに良いタイミングです。

おすすめの温活アイテム

●シルクの腹巻きやレッグウォーマー(肌にやさしく保温性にも優れている)
●湯たんぽや電気毛布の活用(低温やけどに注意)
●身体を温める飲み物(生姜紅茶、黒豆茶、シナモン入りミルクなど)

子宮周りの血流を良くすることで、ホルモンバランスや内臓機能のサポートにもつながります。

免疫力アップの食養生

寒露の頃は、風邪やインフルエンザが気になり始める時期。
妊活中の方は、薬に頼りづらい分、日々の食事で免疫力を高める工夫が大切です。

おすすめ食材

●きのこ類(舞茸・椎茸・しめじ):βグルカンで免疫細胞を活性化
●根菜(ごぼう・人参・れんこん):体を温め、腸を整える
●発酵食品(味噌・納豆・甘酒):腸内環境を整え、免疫力を高める
●青魚(サバ・イワシ):オメガ3で炎症を抑える
●豆類(黒豆・小豆):ポリフェノールで抗酸化作用

簡単レシピ例

【きのこたっぷりの味噌汁】
舞茸、しめじ、ごぼう、人参を炒めて、だし汁+味噌で仕上げる → 体を芯から温め、腸にもやさしい一杯

【黒豆とさつまいもの炊き込みご飯】
黒豆(乾燥でも水煮でもOK)とさつまいもを米と一緒に炊飯器へ → 秋の香りと栄養がぎゅっと詰まったごはん

【甘酒+豆乳のホットドリンク】
甘酒+豆乳+すりおろし生姜を温めて → 朝の一杯に、腸と心をほっとさせるドリンク

ご注意いただきたいこと

生もの・加熱不足に注意

●免疫力が下がる時期だからこそ、食中毒リスクを避ける工夫をしましょう。
●きのこや魚はしっかり火を通す、卵は半熟より温泉卵や固ゆでがおすすめです。

カフェイン・糖分のとりすぎに注意

カフェインや糖分のとりすぎは、体を冷やす可能性があります。
コーヒーは1日1杯までにしたり、甘酒も麹で作られたもの(無糖)を選ぶようにするのがおすすめです。

心のバランスも意識

●「食べなきゃ!」より「整えたいから食べる」という気持ちを大切にしましょう。
●体調や気分に合わせて、無理せず休む日もつくりましょう。

寒露の頃、自然は静かに冬支度を始めます。私たちの心も体も、少しずつ整えていく季節です。
秋の恵みを味方に、今日の自分をいたわる時間を、どうぞ大切に・・・

二十四節気

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