■時期:5月21日頃〜6月4日頃
草木が茂り、麦の穂が実り始める頃。
農家にとっては「まずは一安心=小さな満足」となる時期です。
小満は「少し満ちる」という意味を持ち、春から夏へと移ろう季節の中で、草木や作物がぐんぐん育ち始める時期を指します。
また、小満は、体が夏の暑さに備えて汗をかきやすくなる時期です。
汗とともに失われるのが、水分と塩(ミネラル)。塩は体液バランスや神経・筋肉の働きを支える、生命維持
に欠かせない成分です。
夏に向けて体調を整えるためにも、水だけでなく、適度な塩分補給を意識することが大切です。
薬膳では塩は“腎”を補い、巡りを整える味とされ、小満の時期の養生にもぴったりです。
人間にとって塩が重要な理由
体液のバランスを保つ
ナトリウムは体液の濃度を調整し、細胞が正常に働くための環境を整えています。
不足すると、めまい・倦怠感・脱力感が起きやすくなると言われています。
神経と筋肉の働きを支える
ナトリウムは神経伝達や筋肉の収縮にも不可欠です。
足がつる、集中力低下などは塩不足が関係することも。
殺菌・消化作用
塩化ナトリウムの「塩化」は胃酸(塩酸)の材料です。
消化力にも関わるため、食欲が落ちやすい夏には特に重要になります。
また、殺菌作用もあるため、有害な菌を殺菌するなどの働きもサポートしてくれています。
※塩分の過剰摂取には気を付けなくてはいけませんが、実は塩分不足も問題なのです。
そこで今回は、塩についてご紹介したいと思います。
皆さんは普段、どんな塩をお使いですか? お料理によって、使い分けたりしていますか?
毎日口にするものだから、自然のままの塩を選びたいですね。
主な塩の種類と特徴
1. 海塩(自然塩)
海水を天日や釜で蒸発させて作る海塩。マグネシウムやカルシウムなど海水由来のミネラルを含んでおり、まろやかな甘みや旨み特徴。料理全体をやさしくまとめてくれます。
野菜の浅漬けや、シンプルな焼き魚、仕上げの振り塩などに適しています。
2. 岩塩
大昔の海が地層に閉じ込められて結晶化したものを岩塩と呼びます。すっきりとした塩味が特徴で、やや硬質な印象もあります。(鉄分やカリウムなどが含まれる場合がある)
肉料理の下味や、ステーキの仕上げなどに向いています。
3. 藻塩(日本独自)
海藻を使って海水を煮詰めた伝統的な塩で、瀬戸内などで有名です。海藻の旨みが加わり、やさしい風味が特徴で、ヨウ素などの海藻由来の成分を含んでいます。
おにぎりや天ぷらの付け塩など、和食全般に適しています。
4. 粗塩(未精製塩)
精製度が低く、結晶が大きめでしっとりしているのが特徴。塩辛さの中に複雑な旨みがあります。ミネラルが比較的、豊富に含まれています。
漬物や梅干し、発酵食品(塩麹、味噌など)づくりに最適。
5. 精製塩
海水や岩塩から塩化ナトリウム(NaCl)を化学的、機械的に取り出し、純度を高めた塩のこと。不純物であるミネラルは除去されているため、栄養価はほぼナトリウムのみで、ミネラルは少なめです。味は、シャープでストレートな塩辛さが特徴。
パンやお菓子など、味を安定させたい加工品などに向いています。
おすすめの塩
マルドン(Maldon)
【産地】イギリス・エセックス地方の海岸沿い
【特徴】ピラミッド型の結晶が美しい、サクサクとした食感とまろやかな塩味。英国王室御用達。
【使い方】仕上げの「決め塩」に最適。サラダやカルパッチョ、ステーキにも。
【価格帯イメージ】高価寄り
ゲランド(Guérande)
【産地】フランス・ブルターニュ地方のゲランド塩田
【特徴】天日干しで作られる自然塩。ミネラル豊富で旨みが強い。
【使い方】蒸したそら豆やソテーした野菜に。素材の甘みを引き立てる。
【価格帯イメージ】やや高価
ベロ(BELLOT)
【産地】フランス産(海塩)。日常使いに適した自然塩。
【特徴】サラサラでクセがなく、毎日の料理に安心して使える。
【使い方】炒め物や煮物など、定番料理のベースに。
【価格帯イメージ】比較的安価
粗塩(例:伯方の塩など)
【産地】愛媛県・伯方島、大三島の工場で製造。原料はメキシコ・ゲレロネグロやオーストラリア・プライスの天日塩を日本の海水で再加工。
【特徴】にがりをほどよく残した力強い塩味。発酵や保存食に向く。
【使い方】塩麹や梅干しなど、発酵・保存食づくりに。
【価格帯イメージ】手頃な価格帯
今回は、「塩」を幾つかご紹介しました。
塩が2,3種類あるだけで、お料理の幅が広がりますよ!!
おすすめの塩は、KALDIやネットで購入できます。
毎日のお料理に是非、お試しください♪

